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火を噴くバス(ローマ3日目①)

昨日のバチカン疲れがまだ残る私達だが、ローマにいられるのはあと1日。見られるところは見なくてはならない。今日の予定はアッピア旧街道。例の「大はずれ」の110番バスと同じく交通局がアッピア旧街道を巡る「アルケオバス」というのを運行している。ガイドブックには9時45分が始発とあるが、110番バスの教訓から「とにかく早くいかねば!」と8時半にホテルを出発した。

テルミナ駅のチケット売り場にはすでに数人が待っている。売り場の反対側のインフォメーションに聞くと30分ほどで売り場がオープンするという話だったので、とにかく切符を買うまで粘って待つことに。同じようにチケットを買いにきた50代くらいの日本人男性の姿もあった。

朝9時。売り場のオープンとほぼ同時にチケットをゲット。始発バスは9時50分発とのことだったので、駅西口近くのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂まで散歩してくることに。途中でジプシーの親子が寄ってきて、連れの腕をつかんだけれど、すぐ後ろのCATが大声を出して手を振り払って事なきを得る。ローマ滞在中に3回ほどジプシーに寄ってこられたけれど、いずれも実害はなし。多少はフィリピンでの経験が役にたっているのかもしれない。

時間があったので、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂近くのスーパーを冷やかしてからバス停に戻る。アルケオバスの乗り場にはまだ誰もいない。余裕で始発バスに乗れた。ふと後ろを向くと、チケット売り場にいた日本人男性もラフな格好に着替えてバスに乗り込んでいた。定刻にバスは出発。片言に日本語も話す可愛いガイドさんが、要所要所で簡単な説明をしつつ、バスはアッピア旧街道へ。「真実の口」広場を抜け、「カラカラ浴場」を抜け、「セバスティアーノ門」をくぐり・・そして最初の見どころの「カタコンベ」に到着。昼休みには何もかもが閉まってしまうイタリアらしく、「カタコンベ」も11時半から2時までは閉館。ガイドさんのすすめでほとんどの乗客がここで降りていった。あまり興味がなかった私達と、イギリス人3人家族、中年日本人男性、国籍不明の爽やか青年だけがバスに残り、さらに旧街道を進み、車通りの多いアッピア新街道に入ったところで、事件は起こった。

直後の車がクラクションを鳴らし、追い抜きざまに運転手に何事か叫んでいる。慌ててバスを止める運転手。イギリス人家族の娘が立ち上がってバスの後ろまで来て「Smell smoke!」と運転手に説明している。Smokeって煙じゃん?後ろを振り返ると確かにバスの後方から煙がもうもう。どうやら石畳の旧街道からアスファルトの新街道に入る際に、何かにぶつけて水のパイプが折れたらしい。バスは当然ストップ。ガイドがテルミナ駅の本部に何度も電話するも、「救援バス」は一向に来ず。

せっかくの休暇を台無しにされたイギリス人家族は怒りまくり。「あなたのせいじゃないけれど」と前置きしつつもガイドにくってかかる。謎の爽やか青年はしばらく黙って聞いていたが、そのうちバスを降りて、ガイドやイギリス人家族と話始めた。中年日本人男性は車内。私達もあきらめモードで車内で本を読んで待つ。結局、「20分で次のバスが来るから」というガイドの言葉は守られず、「カタコンベ」で降りた乗客を拾って次のバスがやってきたのは1時間後。もう疲れて途中で降りる気にもなれない。

そのバスで「ローマ水道橋」を見て、復路もどこにも降りることなくテルミナ駅へ。しかしここでまた問題が。最初のバスは火を噴いてとまった。今度のバスはやたらに揺れがひどい。いくら石畳の道だからってこんなにひどいはずは・・・と思っていたら、ほんとに座席から飛び上がるくらいの衝撃!ベネチア広場で乗客の半分が降りてしまったあとは揺れはさらにひどくなり、乗り合わせた乗客は「Are we alive(生きてるかーい)?」と苦笑するのみ。どうやらサスペンションがいかれてしまったらしい。駅手前まで来たところで、ガイドが「さっきのバスに乗ってた人は払い戻しをするからチケット売り場まで来て」と。不幸中の幸い?8ユーロ×2=16ユーロが戻ってきた。なぜか、前のバスには乗っていなかったアメリカ人の中年男性もひょこひょことついてきて払い戻しを受けていたのが気になったが、まあ良しとしよう。返ってきたお金でランチをとることにした。
by rojineko | 2004-10-26 21:36 | Travel | Comments(0)

飼い主は元・遊牧民族 にいたん(バロン)は3度引っ越しし、2016年9月に血液透析&会陰尿道形成、2021年4月にSUBシステムを経験 妹(ひまわり)は爆裂娘!


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