路地猫のひとり言

イズミール


11月3日、日本は文化の日。まだ日も昇らない早朝5時に連れの携帯が鳴り出し目が覚める。別に旅行用に借りた携帯ではなく、普段フィリピンで使っているスマート社の携帯なんだが、旅行途中に持ってきた目覚まし時計の電池がなくなってしまったので、時計代わりに電源が入っていた。それが鳴った。このGSMという携帯電話システムはほんとにすごいもので、東南アジアの他の国にいてもヨーロッパにいてもそのまま電話がつながるのである。結局、この早朝の電話音はイタリアからトルコ圏内に入ったためにトルコの電話会社から「ウエルカム!トルコ!」とローミングが完了したことを告げるメッセージが届いただけだった。

今日は朝8時にイズミール港に入港するので、結局6時半すぎに起きビュッフェレストランで軽く朝食をとり、デッキに出て近づいてくる陸地をぼーっと眺めていた。

イズミール-船内で配られたパンフレットに寄れば・・・
「トルコ第3の都市、広さ12,000平方メートルに人口は300万人強」とある。これまで都市の名前すら聞いたことはなかったけれど、結構な街のようだ。確かに港に出入りする船の数がこれまでと比べ物にならないくらい多い。なんとなく出入りする船に目をやっていると船内アナウンス。乗客の国籍がばらばらなので、船内のアナウンスは英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語の5ヶ国語で流れるのだが、英語のアナウンスはいつもどん尻か4番目。まあ乗客数に比例すれば仕方がない。「何のアナウンスなのかな~」と辛抱強く待つ。ようやく聞こえてきた英語アナウンスによれば「イズミール港が非常に混雑していて入港が30分遅れる」というものだった。

おやおや、今日はクルーズ中初めてバスツアーを予約していたのだが、ツアー開始も30分遅れることになりそうだ。すかさず「ツアー内容には変更がありません」と追加アナウンスが流れる。当然といえば当然?

しばらく外をながめてから、ミーティングポイントに移動。バスの番号が書かれたステッカーをもらいに行き、アナウンスを待つ。私達のバスはエフェソス遺跡に行って帰ってくるだけのシンプルな内容。英語の乗客は少ないので、こじんまりとしたグループとなった。ツアーガイドはかなり訛りの強い英語を話すトルコ人。サービス精神は旺盛のようで、バス正面にトルコの地図を貼り、トルコ全般の説明から日々の生活にいたるまで冗談を交えながら話続けてくれた。

「トルコというと皆、女性はベールを被っていると思われるがそんなことはない。イスラム教の中でこれほど世俗的な国はない」「封建的なイスラム国家はトルコを馬鹿にするが、自分達は全然気にしていない。EUが認めてくれればその方がよい」などなど。

おもしろかったのが「マッシュルームハウス」の話。土地は豊富にあるように見えるが、都市部の地代は高く、家を買えない人は郊外の空き地に無許可で家を建ててしまうんだそうだ。その家はプレハブなのかなんなのかわからないが、本当に一晩で何もなかったところに建ってしまうので「マッシュルームハウス」と呼ぶのだとか。

車窓からは綿花の手摘み作業や、放牧されている羊が見える。途中通った高速道路は立派だった。

40分ほどドライブして、エフェソス遺跡に到着。これもまた船内資料によると、「世界7不思議の1つ。ローマ帝国第二の規模を持つ都市遺跡」とある。今でもトルコは交通の要所だが、当時のエフェソスは港からたったの500Mの近さにあり、ローマ帝国にとってはアジア支配の要だったという。イタリアのポンペイ遺跡が一般市民の生活の様子を伺えるのに大して、エフェソスは州都であったために公的機関の遺跡が多く残っている。

そんな説明を聞きながら、遺跡の中を歩く。「こんな天気は珍しい」とガイドが言うくらいの晴天。強い日差しでくらくらしてきそうだ。

途中、古代の公衆トイレがあった。大理石のベンチにところどころ穴があけてあり、下の溝に落ちた汚物は水で洗い流されるという仕組みだ。ガイドによると、大理石は冷たいので当時は貧しい人(たぶん奴隷?)が便座をあたためるために一日中トイレに座っていたらしい。ちなみにこの頃、トイレットペーパーはなく、かわりに薄く削った△の石でお尻をふいていたと思われるとか。何だかとっても痛そう~。

さらにずんずん歩くと、道に「世界最古の職業=売春」の店を示すマーク。足のマークは方向を示し、女性とハートの絵が娼館を示す。このときガイドが「つまりお金があればスイートハートがいとめられるというわけで・・」と説明していたのだが、「足マーク」と「お金」のつながりが何だったかどうしても思い出せない。何だったのだろう?

そのほか、ローマ帝国時代に大浴場があったのは社交の場であると同時に疫病を防ぐための手段であったとか(旅行者は体を洗わないと街に入れなかった)24000人も収容できた大劇場ではパトロンのお金が続く限り何ヶ月でも劇が上映され、それは人々を政治に対して無関心にさせるためだったとか、やはりこういう遺跡はガイドの説明があると倍に楽しめる。

2時間ほど炎天下を歩き、ガイドも客もぐったりしたところでバスに戻る。クルーズ船が停泊している港の目の前に大きなスーパーがあり「トルコで何を売っているんだろう」と興味津々だったのだが、暑さでどうでもよくなってしまった。そのまま船に戻り、ビュッフェでランチ。この日はスペインがテーマだった。塩がきりっときいてるパエジャがおいしい!少し昼寝をして夜に備えた。

***
6時15分すぎ、いつものごとくチーフウエイターのロメロ君の絶妙アシストで夕食が始まる。デザートが出始めた頃、ちょっとした異変。陽気な音楽が流れたと思うと、吹き抜けになっている2階部分の手すりでスタッフがナプキンをくるくる回し始めた。と、常連客なのだろうか、見ていた乗客が合わせてナプキンをくるくる回し始める。私達も負けずにくるくる。

そのうち、音楽はどんどんアップテンポになり、若いアシストウエイター達(ほとんどがお祭り好きのP人)が踊り始める。1曲終わったら、少しスローな音楽に。今度はチーフウエイター達が女性客をダンスに誘い始める。

踊れないCATは情けなく「誘わないで」目線を送っていたが、隣のテーブルの日本人親子はどちらもすっくと立ち上がって楽しそうに踊っていた。かっこいいーー。
1、2曲ダンスタイムが続いたあとで、全員つながってジェンカタイム。(厳密には音楽違ったけど)最後にスタッフがオレーオレオレーの替え歌を絶唱してディナー終了。

なんとも賑やかな夜でした。夕食のノリでシアターでマジックショーを見ておしまい。
世界最古の職業↑「エフェソス遺跡」の娼館のマーク

ジェンカで踊る人たち→
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by rojineko | 2004-11-03 22:24 | Travel | Comments(0)
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11歳のむっちりトンキはドンくさい?!飼い主は遊牧民族。名古屋、京都、東京、マニラ、鹿児島、福岡と住んだ土地は数知れず。秋田と東京のバラバラ生活がやっと終わり、2人+1匹の東京ライフが再開です。
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