路地猫のひとり言

ベネチア散策①



朝7時。昨日の雨で濡れた服をドライヤーで乾かしていると、電話がなった。「モーニングコール頼んでたっけ?」と寝ぼけた頭で電話に出る。「Good Morning. How are you?」とかすかに訛りのある英語。「Thanks. Fine」と答えると「えーと、24号室なんだけど朝食持っていてもらえる?」

そう、このホテルはブレックファストルームがないので、朝自分の好きな時間にレセプションに電話するとスタッフが階段の上がり場にあったコーナーでコーヒーを入れ、パンやビスケットと一緒に部屋まで持ってきてくれるのだ。でもここは21号室。レセプションじゃない。「ごめんなさい。うちはレセプションじゃないわ。間違えてません?」と答え電話を切る。30秒後、再び電話。「モーニング、レセプション?」と同じ声。どうも内線が混乱しているらしい。結局、24号室のこの人は電話をあきらめてレセプションまで降りていったらしい。しばらくして階段をとんとんと下りる音が聞こえていた。(それくらい壁が薄いわけだ!)

8時過ぎ。お腹がすいてきたので私達も朝食を持ってきてもらう。部屋は大したことなかったけど、朝食はたっぷり。コーヒーとミルクが並々と注がれたジャー。オレンジジュースが1人1本。イタリア特有のあまーいクロワッサンに2種類のビスケット。ビスケットはおやつにとっておくことにする。

10時、のんびりとホテルを出発。まずは連れのリクエストでペギー・グッゲンハイム・コレクションへ。グッゲンハイムといえばNYのソロモン・グッゲンハイム美術館が有名だが、ペギーは鉱山王ソロモンの姪にあたる人。生前に彼女が暮らしていたパラッティオ(館)をそのまま利用して彼女が収集した現代美術作品を展示している。水上バスのアカデミア駅でおり、迷路のような路地を壁の矢印を頼りに歩く。レアルト橋やサンマルコ広場のような喧騒もなく、静寂な世界。1人10ユーロの入館料は高かったけれど、のんびりと部屋や庭に置かれた作品を鑑賞する。

気分のよくなった2人、そのまま路地を歩いてサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会まで歩く。ランチタイム寸前に到着したので内部の見学もさせてもらえた。すぐに水上バスに乗って移動しても夜良かったが、何となく歩くのも楽しかったので名のない通りをてくてくと歩き、目に入ったオープンカフェでランチをとった。このあたり、昨晩の雨がまだ残っていて、ウエイターがほうきで水を溝に押し流しながら「日本語で水って何ていうの?」と聞いてきた。実は彼、イタリア語で聞いてきたので一瞬何のことかわからなかったが「アクア」という言葉だけが聞こえたので、そんなところかなあと「MIZU」と答えてあげたら上機嫌でその後ずっと「アクア、ウオーター、MIZU」と唱え続けていた(笑)

窓辺に花が飾られた美しい家が連なる通りを抜け、再びサルニテ教会まで戻り、サルニテ駅から水上バスに乗り、サンマルコ広場を目指す。

昨日はすごい人だったけど今日はどうだろう?もう一つ気のすすまないCATとは別に「絶対ここはいかなきゃ!」と元気な連れ。まあね、一応名所だもんね。広場近くのVallaresso駅で下船して広場へ歩く。やっぱりすごい人だ。広場が見えてきた・・・・あれ?

昨日来たときには広場の真ん中を歩けたのに、なんと広場全体が冠水してる!観光客は用意された50センチほどの高台の上を列をなして歩くばかり。水の深さは30センチはあるだろうか。ごろごろとスーツケースをひっぱた日本人観光客の姿もある一方で、果敢にもズボンの裾を捲し上げて水の中にじゃばじゃばと入っていく若者も!ホテルで借りたのか立派な長靴を履いている人もあれば、スキッパーと呼ぶ底だけが強化プラスチックで足を囲う部分が厚手のビニルでできている簡易長靴を売っている商売人(さすがベニスの商人!)もいる。旅行の計画を立てたときに、秋のベネチアは冠水することもあると聞いていたけれど、これほどとは。地球温暖化が進んだら、ほんとにこの町は海になってしまうなと真剣に考え
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by rojineko | 2004-10-30 21:56 | Travel | Comments(0)
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12歳のむっちりトンキはドンくさい?!飼い主は遊牧民族。名古屋、京都、東京、マニラ、鹿児島、福岡と住んだ土地は数知れず。この秋まさかの新入り登場です
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